こうち男女共同参画センター「ソーレ」主催「R5年度女性防災プロジェクト」

部員4名が現在ファシリテーターとして協力しました


「防災に女性のチカラを」の番組内でこうち減災女子部が取り上げられました

ダイジェスト版は「こうち男女参画センターソーレ」のホームページ内に掲載されています

下記の緑のボタンをクリックして御覧ください



こうち男女共同参画センター「ソーレ」が開催中の「女性防災プロジェクト講座」は、休眠預金を活用した民間公益活動として助成金を活用しており、こうち減災女子部も協力しました


2023年6月10日(土)(ソーレ会場)

こうち男女共同参画センター「ソーレ」が開催する

(公財)こうち男女共同参画社会づくり財団主催事業「R5年度女性防災プロジェクト」第1回講座開催されました

こうち減災女子部はファシリテーターを行いました

 

以下当日内容紹介

 

①自己紹介 様々な防災に関心のある女性が参加されています

②神戸市看護大学神原咲子教授講演

③HUGゲーム体験

④めぐろーる(マイタイムライン)作成

 →グループにて時間枠・自分のこと・地域のこと・全体 を表示

神戸市看護大学神原咲子教授講義

⑥本日の振り返り

 

神原教授の講義より

★内閣府の「災害対応力を強化する女性の視点」

https://www.gender.go.jp/policy/saigai/fukkou/pdf/guidelene_05.pdf

もしくは、

https://www.gender.go.jp/policy/saigai/fukkou/pdf/guidelene_01.pdf

この「災害対応力を強化する女性の視点」の中の7つの方針より

⑵女性は防災・復興の「主体的な担い手」である
→この女性の言葉を
私は(自分の名前)
○○
などに置き換えて我がことにする」 ◯◯の気持ちになって考える
多様な人たちを考える
などなどお手伝いしながら勉強になりました

 


次回7月9日の「女性防災プロジェクト」のため、現地の下見をしました

6月11日雨、三里地区にて下見を行いました

途中の仁井田神社では安政の地震の石碑がありました

詳しくは以下の高知市のサイトご覧ください

https://www.jamstec.go.jp/kochi/sekihi/gallery/kochi/misato-nida-jinja.html

 


 

2023年7月9日(土)(ソーレ会場)

こうち男女共同参画センター「ソーレ」が開催する

(公財)こうち男女共同参画社会づくり財団主催事業「R5年度女性防災プロジェクト」第2回講座開催されました

こうち減災女子部はファシリテーターを行いました

 

以下当日内容紹介

 午前中はフィールドワーク

①ソーレ→三里地区への移動のバスの中で、本日の講師 山崎水紀夫さん(さんすい防災研究所代表/高知防災プロジェクト代表)より

 「未災地ツアー」についての説明

 未災地とは将来被災地となりうる、まだ被災していない地域のこと

 防災視点でのまち歩きを行い、災害想定や危険箇所のチェックを行う

②現地、三里地区にて2グループにて未災地ツアー(フィールドワーク)

 ブルー班 山崎講師引率

 イエロー班 ふぁーまー土居さん(地元消防団所属)引率

 三里中学校→旧県道14号線→仁井田神社→神幸道津波避難タワー

③三里地区女性消防団、三里地区自主防災組織の女性の2名の方より活動内容について

 意見交換会

 三里地区で作成のパッククッキングのレシピやメニュー

 

午後ソーレ会場にて

講師:山崎水紀夫さん

講師:大槻友史さん(高知大学地域協働学部教授)オンライン

 

④講義 大槻教授より

 ・三里地区リスクおさらい

 地域防災の可視化 三里地区地図化ワーク

  →グループにてリスク・資源など気がついたことを表示

⑤講義 大槻教授より

 ・一般的な住民なんていない「みんなの多様性に配慮した防災を」

  みんながそれぞれに特徴が違う。大切なもの、苦手なものも違う=多様性

  地域の中にはどのような方がいて、どのような暮らしの大切さがあり、どのような困難があり、どのような力があるのか

  を想像する 防災=想像

 自分地区に置き換え、同じくリスク・資源についてワーク

 大槻教授がペルソナ設定(地域にいるかもしれない人を具体的に表現した架空の人物像で、架空のプロフィールをもち、悩んでいることなども表示)した多様性のある4名のことも考えながらワーク

⑥講義 大槻教授より

 ・普段からの多様な人の参画を 「多様性の尊重」は1日にしてならず

  防災は「いつも」の抜き打ちテスト

  普段から多様な人が参画できていない「コミュニティ」で、「災害時のみ多様性に配慮される」なんてことは起こりにくい

⑦本日の振り返り&次回視察への思い

 

暑い中、三里地区を約1時間歩き、午後は歩いて見たこと感じたことを地図化ワークとハードな1日でしたが、

参加者の皆さん、自分の地域との可視化、多様性について深く学んでいました

以下の写真は当日参加の様子ですが、私達ファシリテーター以外の方の個人情報の配慮ため画像をぼかしているものもあります

ご了承ください


2023年7月23日(日)(県西部会場)

こうち男女共同参画センター「ソーレ」が開催する

(公財)こうち男女共同参画社会づくり財団主催事業「R5年度女性防災プロジェクト」県西部会場の第1回講座開催されました

こうち減災女子部はファシリテーターを行いました

 

以下当日内容紹介

 

①自己紹介 様々な防災に関心のある女性が参加されています

②大阪公立大学大学院畠山典子専任講師講演

めぐろーる(マイタイムライン)作成

 →グループにて時間枠・自分のこと・地域のこと・全体 を表示

 海岸沿いグループ・四万十市中心部グループ・山方面グループと住んでいる場所によりグループにわかれておこなった

大阪公立大学大学院畠山典子専任講師講演

⑤本日の振り返り

 

畠山講師の講義より

近年の災害事例や過去の被災地の避難所の状況などから、災害と女性の位置づけを理解する。

特に避難所に着いたから安心ではない

避難所に着いてからの「体調管理・水分補給」が大切で声掛けが必要、命を守ること!

災害事例→夜になると暗くてトイレにけない(広い被災地避難所では特に)

女性と男性のニーズの違い→災害が起こるたびに新しいことを発見→発信する→工夫ができて次の災害に備えることができる

災害を自分ごと化し、自分や家族の脆弱性を把握、その脆弱性を解決する(最小化する)ための「つながり・情報・ツール」を考え備える

 

めぐろーるでは、

●海岸沿いグループが避難の行動が早かった

●市内中心部グループは避難する人と自宅避難の方にわかれた

●山方面グループは道路が寸断の場合の物資調達や電源確保などが課題にあがった

 

 

次回への課題シート(県西部会場第2回までに)

自分の住む地域の特徴

自分の住む地域の災害リスク

自分の住む地域の弱み

 

7月23日に行われた「女性防災プロジェクト」四万十会場の様子が、高知新聞の7月26日(水)23面に掲載されました


 2023年8月20日(日)(県西部会場)

こうち男女共同参画センター「ソーレ」が開催する

(公財)こうち男女共同参画社会づくり財団主催事業「R5年度女性防災プロジェクト」県西部会場の第2回講座開催されました

こうち減災女子部はファシリテーターを行いました

 

以下当日内容紹介

 午前中はフィールドワーク

①西会場(四万十防災センター)→黒潮町佐賀への移動のバスの中で、本日の講師 山崎水紀夫さん(さんすい防災研究所代表/高知防災プロジェクト代表)より、「避難スイッチとコミュニティ避難」について

 ・あきらめは禁物 死なれることは大きな迷惑!・「東日本大震災の遺族の重い言葉」

 ・なぜ人は逃げないのか「正常性バイアス」・「同調性バイアス」

 ・津波の高さについて正しく知る

  などの説明がありました

②現地、「黒潮町佐賀津波避難タワー」へ

 ここでは現地の「防災かがりがま士」の女性による避難タワーの説明

 8階建ての上部部分には部屋があり、備蓄品などがあり細かく説明を受け、ここでも質疑応答が

③黒潮町立佐賀交流センターみらい にて 黒潮町防災ツーリズム担当者と防災かかりがま士の女性2人による防災取り組みについて 

 ・日本一「短い」避難訓練 寝室や居間から「玄関先まで」避難する屋内避難訓練の実施

 ・日本一「長い」避難訓練 一次避難所から二次避難所までおよそ4,5キロの山道を通って避難

 ・地域独自の要避難者リスト作成(行政の名簿には載っていない要配慮者が存在する)

 ・防災道具リスト 避難タワー案内料で断熱マットや下着などを購入(行政が用意した備蓄品にプラス)

 行政からの案件があればできるだけ受け入れ、そして地域からの要望もお願いする

 質疑応答

 

 午後西会場にて

 講師:山崎水紀夫さん

 講師:畠山典子さん(大阪公立大学大学院専任講師)

④講義とワーク 山崎水紀夫さんより

 クロスロードゲーム(班ごと)

⑤講義とワーク 畠山典子さんより

 東日本大震災の困りごとをもとに各班ロールプレイ

 ファシリテーターより導入ロールプレイ

⑥本日の振り返り

 

 参加者からは

 避難タワーの説明が勉強になった

 ロールプレイは、人前で演じる大変さ、設定などの状況を深く考えた

 佐賀のかかりがま士の方に出会えたことが財産、目標となった

 佐賀の地域独自の取り組みが凄い

 コミュニケーション力も命を守る一歩となる

などの意見がありました

 


2023年9月8日~9月10日(ソーレ会場+県西部会場)

 

受講者全員とソーレ事務局+ファシリテーター3名での東北視察を行いました

 

1日め 南三陸311メモリアル

     地震・津波がおこったら「どう判断して、命を守るため」のヒントとなる考えるための施設

 

    南三陸旧防災対策庁舎 語り部ガイド

     語り部ガイドさんからの詳しい内容に当時の衝撃と「まさかこんなところまで津波が?」という驚きでした

     現在は土地そのものを10m嵩上げしていました

     祈りの丘は16mの高さ

     旧防災庁舎はコンクリート3階建て この建物が津波にのまれるなんて思いもしない だから職員も逃げなかった

      

     この防災庁舎を壊そうと決めたが「伝えるもの」がなくなると20年は残そうとなった(2030年3月10日まで宮城県が管理)

     あと8年で20年になる 遺族に問いかけて「そのまま遺すのか?」と      


同じく1日め 南三陸ブラダルパレス高野会館

       旧戸倉中学校(戸倉公民館)

       語り部ガイド (南三陸ホテル観洋)

 

       ブライダルパレス高野会館は当時のまま何も手を加えずに残っていました

       高野会館は昔の建築基準の倍の基準で建築されている

       ここが一時的な避難所になるようにとしっかりと建築

       3月11日当日はご年配の芸能発表会があり、その閉会式のときに地震がおこって

        ここは30分で津波が来る場所 垂直避難?水平避難で高台へ案内するのか?

        高野会館スタッフが過去の津波の教訓から判断

        63年前の津波の教え 1度海が波が引いた(昔は魚などがそのまま採れた)そして大きな津波になって押し寄せる

        海を見て、大きな津波がくると判断し、津波が来る前からご年配の方々を屋上へ誘導

        階段をスタッフで塞いで降りないように、屋上へと案内した

        屋上は吹きさらしで、ほんの小さな部屋しかないが、そこへみんな立ったままぎゅうぎゅう詰めで避難

        1時間置きに声を掛ける方もいて励まし合って過ごした

       


同じく1日め 旧戸倉中学校(戸倉公民館)

       車窓より見学 語り部ガイドさん(南三陸ホテル観洋)より

     

       20mの高台にある旧戸倉中学校 ここまでバスは坂道を上がっていきました

       海側から来るはずと思っていた津波は、全く想像すらしなかった山側からきたそうです!

       校舎を挟んで2方向から津波がきたそうです


2日め 石巻市震災遺構門脇小学校

  

    門脇小学校は津波火災による被災状況を残す全国で唯一の震災遺構として、

    平時における訓練の重要性や避難の在り方を考えてもらうとともに、

    生命の尊さや自然と共に生きることの意味を改めて知ることの大切さを伝えている場所です

    

    門脇小学校は約800m南側に海があり、当時校舎の1階は津波浸水、2階と3階は津波火災で全焼

    先生と生徒はいつも避難訓練をしていた裏山の日和山へ避難し無事(一部先に下校していた生徒は残念ながら被災)

    受付を通り、体育館へ、まず目に入ってきたのはボロボロになった消防車と乗用車

     被災した消防車と乗用車 津波の威力がわかります

    校舎は廊下から教室内を覗き込むような形で見学ができます

     1階は津波被害、2階3階は焼け落ちた状況の教室が

     生徒たちは裏山へ逃げて無事でしたが、垂直避難していたら…という恐ろしさを伝えています

    一部残っていた先生と避難してきた住民の方と津波火災が迫る中、校舎2階の窓から外に出て裏山へ逃げようとしましたが

    校舎と裏山の間には飛び移るには距離がありすぎました

    そこで先生が教壇を橋にすることを思い立ち、避難をしたそうです

 

    門脇小学校の中には、その当時の生徒が大人になってからのインタビューや教職員のインタビューの映像も流れ、 

    またその当時のラジオの切羽詰まった状況を伝える声が流れたり

    「避難して3日間は一切支援物資が届かなかった」などなどの当時のことを伝える内容が写真とともに見ることができました

 

    施設を1周して回ってくると、最後に応急仮設住宅が当時のそのまま残され、確認することができました

 

 

    


門脇小学校にて 2日間の受講生の振り返りがありました

 

 ・南三陸の現場を見て、体験できたことが大きな学び

 ・南三陸の津波の高さを確認して、避難訓練についてもっと真剣に話しあいできているか、自分の判断・責任の重さを感じた

 ・16mがあまり実感がなく、身に沁みた つらいことを経験したからこその強い意志、自分の命は自分で守る決意

 ・門脇小学校の先生は職を全うしている、現在高知では避難訓練したらそれで終わり、その後は?自分たちはできていない

 

 いろんな意見が沢山でました

 

研修会

  宮城県で活動されている防災士会みやぎの方々の講演を聴きました